司法書士の将来性/司法書士解答速報

司法書士は、試験の難度に相応した独立開業しやすい資格といわれます。また、独立開業以外にも、司法書士事務所や法律事務所への就職はもちろん、一般企業の就職でも高い評価を得られる資格です。しかし、どの業界も時代による経済環境や社会環境の変化と無縁ではいられません。今から司法書士の勉強をする場合には、現在の状況だけではなく、将来的な業界や市場の発展が気になるところです。司法書士の将来性はどうなのでしょうか。

安定的なニーズがある登記業務

司法書士の中核業務である不動産登記業務と商業登記業務は、それぞれ不動産の権利関係の変更のたびに申請が必要ですし、商業登記も日本にある会社すべてが登記をしているので、その仕事の件数は非常に膨大で、安定的に発生する仕事です。そして、将来的にも登記制度がなくなるようなことはないでしょう。
そして、他人に代理して登記申請を行うことができるのは、司法書士の有資格者のみで、誰でも手掛けることができる仕事ではありません。
つまり、司法書士は「安定した市場」を「独占業務」として持っているのです。これは、司法書士事務所を開業し、何年も継続させていく上で、大きなプラス要因といえるでしょう。

時代の変化による司法書士業務の多様化

上記のように司法書士の市場は、安定した市場といえますが、これは見方を変えると、これから事務所を開業する新規参入者にとっては、参入障壁ともなります。
しかし、現在日本は社会の構造が大きく変化している時代であり、それに伴い、世の中から司法書士が求められる役割も変化しつつあります。ここに、これから司法書士として事務所を開業する人にとってのチャンスがあります。

いくつか例をあげると、最近の日本では、「個の権利」を重視する傾向が強まっています。これに伴い、個人同士の紛争を解決するために、国民への法的サービスを充実させる必要があるという社会背景が、「司法書士への簡易裁判所の訴訟代理権付与」へとつながっています。
また、将来、ますます高齢社会が進展する日本では、あらゆる面で高齢者向けサービスが求められており、法的サービスの分野でもそれは同様です。そして、この社会背景は「司法書士の成年後見人選任」という仕事を生み出しています。

このように、現在は、司法書士にとって新たな市場が、次々と開拓されている時代です。新規参入する者にとって、これは追い風になります。そして、将来的に、法的サービスの市場規模は広がっていくと見られています。
つまり、少子高齢化による国内市場の縮小が心配される日本において、司法書士という仕事は、既存の安定市場だけでなく、将来的な市場拡大も見込める魅力的な仕事なのです。

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